今日は冬至。新たな一年が始まるとき

ちょうど8年前伊勢神宮内宮へ訪れたこの日、宇治橋の前に一塊の人だかりができていた。いつもこの時間参拝客は少ないのに、どうしてこんなに人だかりが・・・て不思議に思っていた私だった。みんな宇治橋前の鳥居にみんな方向を向いている。なぜっ?って。

そのわけはすぐに解った。鳥居の真ん中から御来光が登ってきた。そうか・・聴いていたけど忘れていた。冬至日の前後数日間に限って日の出は宇治橋前の鳥居から上ってくる。前日宿泊した宿からそれを聴いていたのだった。

そういえば今日から暗闇が短くなる。今日がその到達点。今まで暗かった夜の時間が今日を最後にだんだん明るくなっていく。暗闇と光。それは一対で相容れないものだがどっちも存在しなくてはこの世の中も存在しない。

暦では元旦が1年の基準点だが、今日が1年の基準点。この日を境に光が増え、闇が減っていく。それと同じようにこれから社会の暗闇が基準点に達した時どういう転換点が待ち受けるのだろうか?日本はもう終わりだ、ダメだとネットで広まっているところがあるが、それは新たな時代への転換する時の準備ではないのだろうか?

もちろん日本の文化・伝統を引き継いだ上での転換だが、その転換点は正直誰も分らない。いつ転換するか予測不可能だ。だけど伊勢神宮のこの御来光を観て思う。必ず転換点は絶対にある。物事が極大になった時いびつになった歪みの修正力が働いて、ひっくり返る予兆を生む。

それを知っているか知らないかの違いはあるが、自然の法則がそれを教えてくれる、この写真のように昔の人は冬至日の日の出が上がる地点に鳥居を建てた。そのことをよく知っているからだと思う。

だからみんなで祝おう。新たな一年、また来年の冬至日の日に次の時代を迎えることができることを。今年は1年の始まりから激動の1年だった。また新たに迎える1年が転換し変化してもしっかりとついていけるように。

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