小さな時、この言葉を親に何回も言われたことがある。私は小さいとき人と違ったことをよくしていた。人に合わせるのがあまり好きでなく、どこか人と違うことをよくしていたと何となく記憶にある。
もう50を過ぎ、小さいときの記憶はだいぶ薄れているが、かすかな記憶にそのようなことが頭の隅に残っている。
友達を作るのが苦手、一人行動が好き。少し思い出したが3歳か5歳ぐらいの時、母に連れられて家から歩いて15分にあるショッピングセンターへ行ったが、途中母が買い物途中でいなくなった。その幼い私はてっきり母が家に帰ったのかと思い、大人の足で15分かかる家までの道のりを一人テクテク帰った。
その時の5歳の自分は母は家に帰っていると思って歩いていたが、母がいない怖さはなかった。家に帰っていると思って何の心配もしていなかった。母がショッピングセンターへ行った道をそのまま、自分の記憶通りに帰った。
帰ったら鍵がかかっていたので、母が帰ってくるのを待った。家は団地の11階。その団地は11階12階供用になっていて、家には供用の通路から家のある部屋番号の階段を下りる必要があった。その階段を下りたら向かいと自宅二つあって、幼い私は自宅ドア前の階段に腰かけて待っていた。
あれ?帰ってない。まだショッピングセンターにいるのか><。そうやって腰かけて待っていた私。しばらく経って音がしたら思ったら弟を連れて母が帰ってきた。先に帰っていた私を観て母は怒った。何で先に帰ってるの!
私は母が先に帰っていると思ったからと言うと、よく見なさい、弟がいるのにあんたを置いて先に帰ることないじゃないのと怒られた。
記憶を辿った思い出を脳の記憶媒体の片隅から引っ張り出して今書いているが、そうみると自分て結構個性的やなと今書いてみて思った。
だから、人と同じようなことをしなさいという言葉にはすごく疑問と違和感がある。だって人それぞれみんな違う。みんな違うから個性と言えるし、場合によっては変人と言われるかもしれない。でもそれでいいと思う。
人それぞれ違うし、特技も趣味も好きなこと得意とすることもみんな違う。みんな違ってそれでいい。小さいときの私は知らない土地、場所へ行くことにワクワクしていた。人によってはそんなとこ行くの怖いっていう人もいるだろう。
だから、それでいい。それが今の自分だから。